「作品について」

麻紙、膠、墨、顔料、箔等を素材とした平面作品を創っている。

テーマは現代にある生命の根源的な混沌を描き出すこと。

水性の仕事は不自由ながら偶発的な表情をつくり出す。

その力と対峙しながら画面上で摩擦と抵抗をライブ感覚で繰り返し、

自己にとってのリアルな瞬間に近つこうとしている。

顔料の持つ色彩の反発と調和を繰り返しながら、

エスキースを超えて画面上で別な造形として動き始め、

予想しなかった『異なる形』へと暴れ出す事を目指している。

等身大のカオスが生命の気配を帯びて現れるまで、

私にとって制作することはダイレクトな身体表現でもある。

神 彌佐子